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記事 · 原価管理 2026-07-25

製造業の工程別原価管理をExcelで始める方法

システム導入の前に、まず数字の構造を理解する
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経営コンサルティング事務所
2026-07-25
繊維工場の生産ラインでタオルを仕分け・整理する2人の女性作業員

「原価管理をしっかりやりたいが、専用システムを入れる余裕はない」という相談は、中小製造業からよく受けます。専用システムは確かに便利ですが、システムを入れる前に「何の数字を管理するか」の設計ができていないと、高価なシステムを入れても使いこなせません。まずExcelで始めることで、自社に必要な数字の構造が見えてきます。

工程別原価管理で把握すべき三つの数字

工程別原価管理の基本は、各工程で発生するコストを「材料費」「加工時間」「段取り時間」の三つに分けて把握することです。この三つが工程ごとに見えると、どの工程でコストが膨らんでいるかが特定できます。

多くの中小製造業では、製品ごとの材料費は把握していても、加工時間と段取り時間は工場全体でまとめて管理しています。この状態では、製品ごとの実際の原価が計算できません。

  • 材料費:工程ごとの投入材料と歩留まり率
  • 加工時間:工程ごとの標準時間と実績時間
  • 段取り時間:段取り替えの頻度と所要時間

Excelでの集計シートの設計

Excelで工程別原価を管理する場合、最初に作るべきシートは「工程マスタ」と「日次実績入力シート」の二つです。工程マスタには、各工程の標準加工時間と時間当たりコスト(人件費+設備費)を登録します。日次実績入力シートには、製品番号・工程・実績時間・材料投入量を毎日入力します。

この二つのシートが整えば、製品ごとの工程別原価は集計式で計算できます。最初は手入力の負担がありますが、1か月分のデータが溜まると、どの製品・どの工程に問題があるかが見えてきます。

数字が見えた後にすること

工程別原価が可視化されると、「この製品は作れば作るほど赤字になっている」という事実が見えることがあります。この発見は、価格交渉の根拠にもなりますし、製品ラインナップの見直しの起点にもなります。

原価管理は、数字を集めることが目的ではなく、経営判断の材料を作ることが目的です。Excelで始めた管理が軌道に乗ってから、必要に応じてシステム化を検討するという順序が、中小製造業には合っています。

工程別原価の管理を始めたいが何から手をつければいいかわからない、という方はご相談ください。現在の状況を聞いた上で、具体的な進め方を一緒に考えます。

#原価管理#製造業#コスト削減#Excel管理

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